血清および尿中マグネシウムの酵素的測定法の自動分析装置(日立7050)への適用
「I.緒言」従来よりマグネシウムと疾患との関連については不明な点が多かったが, 近年, 血中マグネシウムは循環器疾患とくに虚血性心疾患, 脳血管障害, 糖尿病などの疾患の関連についての報告がなされている1-3). また, 尿中マグネシウムは, マグネシウム欠乏症をきたす原疾患を有し, 臨床症状があるときマグネシウム負荷試験を行い, 尿中排泄量により欠乏状態か否かの鑑別に有用なものとされている4). 今回, 我々はマグネシウムの酵素的測定法(小野薬品(株))を用い自動分析装置日立7050への適用を試み種々の検討を行ったので報告する. 「II.方法」測定原理:今回検討を行ったマグネシウムの酵素的測...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 1989-12, Vol.12 (2), p.95-104 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I.緒言」従来よりマグネシウムと疾患との関連については不明な点が多かったが, 近年, 血中マグネシウムは循環器疾患とくに虚血性心疾患, 脳血管障害, 糖尿病などの疾患の関連についての報告がなされている1-3). また, 尿中マグネシウムは, マグネシウム欠乏症をきたす原疾患を有し, 臨床症状があるときマグネシウム負荷試験を行い, 尿中排泄量により欠乏状態か否かの鑑別に有用なものとされている4). 今回, 我々はマグネシウムの酵素的測定法(小野薬品(株))を用い自動分析装置日立7050への適用を試み種々の検討を行ったので報告する. 「II.方法」測定原理:今回検討を行ったマグネシウムの酵素的測定試薬は小野薬品(株)より入手した. その測定原理をFig. 1に示す. 第一反応は, 試料中のアスコルビン酸をアスコルビン酸オキシダーゼにより除去し, 第二反応は, 試料中のマグネシウムと試薬中のATPが反応しMgATP-2複合体を形成する. |
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ISSN: | 0913-3763 |