新規蛋白分解酵素阻害剤(ONO-3307)とFOY,メシル酸ナファムスタットの凝固.線溶関連物質抑制作用に関する比較検討
播種性血管内凝固症候群(DIC)における治療剤として用いられているヘパリンの抗凝固作用は, アンチトロンビンIII(ATIII)と急速に結合し阻害を増強させるため, DICによるATIIIの消費が著明である場合その抗凝固作用が充分望めないことが考えられる. わが国では, 血液凝固反応にともなって生成される各種プロテアーゼをATIIIとは無関係に阻害する物質としてメシル酸ガベキサート(FOY)が合成され治療剤として広く使用され, また, 各種プロテアーゼを広範囲に阻害することが報告されている. 今回, 新規に合成された蛋白分解酵素阻害剤4-Sulfamoylpphenyl 4-guanidino...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 1988, Vol.11 (3/4), p.90-94 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 播種性血管内凝固症候群(DIC)における治療剤として用いられているヘパリンの抗凝固作用は, アンチトロンビンIII(ATIII)と急速に結合し阻害を増強させるため, DICによるATIIIの消費が著明である場合その抗凝固作用が充分望めないことが考えられる. わが国では, 血液凝固反応にともなって生成される各種プロテアーゼをATIIIとは無関係に阻害する物質としてメシル酸ガベキサート(FOY)が合成され治療剤として広く使用され, また, 各種プロテアーゼを広範囲に阻害することが報告されている. 今回, 新規に合成された蛋白分解酵素阻害剤4-Sulfamoylpphenyl 4-guanidinobenzoate methanesulfonate:ONO-3307および既存のメシル酸ガベキサート(以上小野薬品), メシル酸ナファムスタットの三種の化合物について凝固線溶因子に対する阻害を明確にすべく基礎的検討を行なったのでその成績を報告する. |
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ISSN: | 0913-3763 |