アミノ配糖体系薬物における螢光偏光免疫測定法のTherapeutic Drug Monitoringへの応用-特にゲンタマイシン,トブラマイシン,アミカシン測定における応用について
「緒言」薬剤治療の適正化, 個人投与設計, 副作用の防止の見地から, Therapeutic Drug Monitoring(以下, TDM)の必要性が言われている. 既に我国でも, シゴキシン, 抗てんかん剤等についていくつかの検討が行われている. 化学療法において, 体液中抗生物質の濃度を測定することは, 抗菌力の臨床効果を判定する上からも, また副作用の防止からも, 治療の個人投与設計の点からも, 重要と考えられる. 現在主として用いられているβ-ラクタム系抗生物質においては, 選択毒性において優れているため, 副作用防止のために体液中濃度を測定することは必ずしも必要とされない. 一方ア...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 1983, Vol.6 (2/3), p.24-39 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」薬剤治療の適正化, 個人投与設計, 副作用の防止の見地から, Therapeutic Drug Monitoring(以下, TDM)の必要性が言われている. 既に我国でも, シゴキシン, 抗てんかん剤等についていくつかの検討が行われている. 化学療法において, 体液中抗生物質の濃度を測定することは, 抗菌力の臨床効果を判定する上からも, また副作用の防止からも, 治療の個人投与設計の点からも, 重要と考えられる. 現在主として用いられているβ-ラクタム系抗生物質においては, 選択毒性において優れているため, 副作用防止のために体液中濃度を測定することは必ずしも必要とされない. 一方アミノ配糖体系抗生物質は, 感染症に広く用いられ, 特にグラム陰性桿菌による感染症の治療には, β-ラクタム系抗生物質と併用することにより高い治療効果を得ている. しかしながらこの抗生物質は, 有効血中濃度と副作用を生ずる中毒濃度との幅が狭いために, 投与に際しては十分注意する必要がある. この場合, 血中濃度を迅速に知ることができれば, 臨床の場でより適正な治療が可能となる. |
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ISSN: | 0913-3763 |