Sequential Multiple Autoanalyzer Plus Computer (SMAC) Systemの使用経験-(第3報 脂質)

「はじめに」血清脂質の測定は強酸, あるいは有機溶媒の使用が不可欠であるために自動分析装置の保守に大きな困難が伴い, 満足すべき自動分析法が存在しなかった. 近年, 酵素法が血清脂質の測定に導入され, 酵素法の有するソフトケミストリーとしての利点が各種の自動分析装置への適用を盛んにし, 優れた自動分析法が確立されようとしている1). コレステロールの自動分析法は比色法と酵素法とに2大別される2). Liebermann-Burchard反応, P-トルエンスルホン酸反応, スルポサリチル酸反応, 塩化鉄反応, O-フタルアルデヒド反応を用いる比色法はContinuous Flow3)~9)とD...

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Veröffentlicht in:生物試料分析 1978, Vol.1 (2), p.78-82
Hauptverfasser: 谷畑美鈴, 高橋芳郎, 岩田真智子, 久城英人, 大場康寛
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」血清脂質の測定は強酸, あるいは有機溶媒の使用が不可欠であるために自動分析装置の保守に大きな困難が伴い, 満足すべき自動分析法が存在しなかった. 近年, 酵素法が血清脂質の測定に導入され, 酵素法の有するソフトケミストリーとしての利点が各種の自動分析装置への適用を盛んにし, 優れた自動分析法が確立されようとしている1). コレステロールの自動分析法は比色法と酵素法とに2大別される2). Liebermann-Burchard反応, P-トルエンスルホン酸反応, スルポサリチル酸反応, 塩化鉄反応, O-フタルアルデヒド反応を用いる比色法はContinuous Flow3)~9)とDiscrete方式10)~13)とに分けられ, さらにDiscrete方式はBatch Process10)11)とCentrifuge様式12)13)に細別される. コレステロールエステルヒドロラーゼとコレステロールオキシダーゼを用いる酵素法にはContinuous Flow14)とDiscrete方式14)がある. 一方, トリグリセライドの自動分析法も比色法と酵素法に2大別され15), Hantzsch反応を用いる比色法はContinuous Flow方式16)~18)である. また, リポプロティンリパーゼ, α-キモトリプシンリパーゼを用いる酵素法にはContinuous Flow19)~21)と Discrete方式22~24)とがある. 今回, SMAC Systemの特徴, 機構ならびに運用の実際25), 血糖26)に引き続き, それに組み込まれているコレステロールとトリグリセライドの脂質測定法について検討した成績を報告する.
ISSN:0913-3763