JASTRO平成15・16年度研究課題報告医療実態調査研究による放射線治療施設構造基準化(案)の改訂(日本版ブルーブック)

「はじめに」平成1112年度研究課題として, 厚生労働省がん研究助成金阿部班(8-27)で策定された「放射線治療施設の基準化(案)」1)を, 同井上班(10-17)で行った医療実態調査研究Patterns of Care Study(PCS)による全国の放射線治療施設の2段階グラスタサンプリングで得た実態データにより検証した2). 基準化(案)およびPCSによる施設層別化が装備, 人員を含む構造を明瞭に識別できていることは検証できたが, 1995年から1997年の実態は基準化(案)より1ランク下の条件を満たしているに過ぎなかった. 一方, ダイナミックな患者数増加が観察され(今後10年で2倍以...

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Veröffentlicht in:Journal of JASTRO 2006-06, Vol.18 (2), p.107-112
Hauptverfasser: 手島昭樹, 立崎英夫, 光森通英, 三橋紀夫, 宇野隆, 中村和正, 角美奈子, 鹿間直人, 戸板孝文, 小口正彦, 権丈雅浩, 小泉雅彦, 大西洋, 高橋豊, 古平毅, 山内智香子, 芦野靖夫, 小川和彦, 井上俊彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」平成1112年度研究課題として, 厚生労働省がん研究助成金阿部班(8-27)で策定された「放射線治療施設の基準化(案)」1)を, 同井上班(10-17)で行った医療実態調査研究Patterns of Care Study(PCS)による全国の放射線治療施設の2段階グラスタサンプリングで得た実態データにより検証した2). 基準化(案)およびPCSによる施設層別化が装備, 人員を含む構造を明瞭に識別できていることは検証できたが, 1995年から1997年の実態は基準化(案)より1ランク下の条件を満たしているに過ぎなかった. 一方, ダイナミックな患者数増加が観察され(今後10年で2倍以上の需要の発生が推定された), 同時にIMRT等を含む高精度放射線治療の急速な普及による現場への負荷増大が懸念された. 現状のままでは患者サービスの低下を起こす危険性がある. 臨床現場により即した早急な基準化(案)の改訂の必要性が示唆された. 研究代表者らは平成14年度より同手島班(14-6)として新たなPCS(第3次調査)を開始し, 1999年から2001年の実態を把握した. これらのretrospectiveに集積した全国の放射線治療の実態データに立脚して基準化(案)を改定することを本研究の目的とした. その成果を日本版「ブルーブックガイドライン」ど名づけた.
ISSN:1040-9564