7.前立腺癌に対する外部照射併用1日2回高線量率組織内照射と5年間の治療成績と有害事象について

【背景と目的】2000年当初から外部照射と1日2回の高線量率組織内照射を行ってきた. 今回, 本併用療法の有用性と有害事象について検討したので報告する. 【対象と方法】前立腺とその周囲に限局した前立腺癌T1c 17例, T2a 26例, T2b 17例, T3a 12例, T3b 30例)102例(年齢53~89歳). 外部照射はT1c~T2bの症例では前立腺部に50Gy, T3症例では骨盤部40Gy, 前立腺部に50Gyを行い, 高線量率は1回7.5Gyを1日2回(5時間後)行った. アプリケータニードル数, 中央値16本, プラトーを用いフィルム法で治療計画を行った. いずれの症例も放射線...

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Veröffentlicht in:Journal of JASTRO 2006, Vol.17 (4), p.236-236
Hauptverfasser: 白井信太郎, 佐藤守男, 石川ひめ, 岸和史, 納谷佳孝, 徳永久樹, 新家俊明, 鈴木淳史, 稲垣武
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【背景と目的】2000年当初から外部照射と1日2回の高線量率組織内照射を行ってきた. 今回, 本併用療法の有用性と有害事象について検討したので報告する. 【対象と方法】前立腺とその周囲に限局した前立腺癌T1c 17例, T2a 26例, T2b 17例, T3a 12例, T3b 30例)102例(年齢53~89歳). 外部照射はT1c~T2bの症例では前立腺部に50Gy, T3症例では骨盤部40Gy, 前立腺部に50Gyを行い, 高線量率は1回7.5Gyを1日2回(5時間後)行った. アプリケータニードル数, 中央値16本, プラトーを用いフィルム法で治療計画を行った. いずれの症例も放射線治療後ホルモン療法を受けていない. 【結果】PSAの5年後のBiochemical control rateはlow risk groupで100%, intermediate risk groupで95%, high risk groupで61%であった. この成績は現時点で本院の前立腺根治手術後の成績を上回るものであった. RTOGの有害事象の検討では, 急性(通過障害, 血尿)Grade II以下15%, 慢性Grade I以下, 2%(直腸出血Grade I)をみた. Grade II以上の晩期有害事象をみなかった. 【結論】局所に限局する前立腺癌に対し, 本併用療法は安全で有用な治療法と考えられたが, さらに長期の経過観察を行う必要がある.
ISSN:1040-9564