口腔底癌の放射線治療成績

【目的】 当院における口腔底癌の放射線治療成績について報告する. 【対象と方法】 1967年3月~2002年12月の間に扁平上皮癌と診断された口腔底癌新鮮例65例に対し根治的放射線治療 (化学放射線治療) を行った. 治療法は, 外照射のみ35例, 外照射および組織内またはモールドによる照射28例, 組織内照射のみ2例だった. 局所線量は, 外照射のみの症例では中央値64Gy (36~82), 小線源治療を併用したものでは外照射36Gy (14~81)+小線源54Gy (30~108) であった. 全身化学療法は22例, 動注化学療法は7例で施行されていた. 【結果】 全体の5年生存率は59%...

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Veröffentlicht in:Journal of JASTRO 2005, Vol.17(2), pp.103-107
Hauptverfasser: 一宮, 結加子, 不破, 信和, 古平, 毅, 古谷, 和久, 立花, 弘之, 富田, 夏夫, 肥田野, 暁
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】 当院における口腔底癌の放射線治療成績について報告する. 【対象と方法】 1967年3月~2002年12月の間に扁平上皮癌と診断された口腔底癌新鮮例65例に対し根治的放射線治療 (化学放射線治療) を行った. 治療法は, 外照射のみ35例, 外照射および組織内またはモールドによる照射28例, 組織内照射のみ2例だった. 局所線量は, 外照射のみの症例では中央値64Gy (36~82), 小線源治療を併用したものでは外照射36Gy (14~81)+小線源54Gy (30~108) であった. 全身化学療法は22例, 動注化学療法は7例で施行されていた. 【結果】 全体の5年生存率は59%, 5年無再発生存率は49%であった. Stage別の5年生存率はI+II期69%, III+IV期51%であった. 再発は23例で, 初発再燃部位の内訳は口腔底10例, 頸部リンパ節7例, 口腔底+リンパ節2例, 遠隔転移4例で, 23例中19例は原病死していた. 晩期有害事象は30例 (46.1%) で認められ, 潰瘍12例, 骨髄炎13例, 骨露出2例, 頸部硬結3例で, 潰瘍1例・骨髄炎7例で手術が必要であった. 重複癌は25例 (38.4%) 30部位で認められ, 最も多かったのは口腔癌7例, 次が食道癌6例だった.
ISSN:1040-9564
1881-9885
DOI:10.11182/jastro.17.103