異なる施設間での肺小腫瘤GTVの解析
【目的】 肺癌肺小腫瘤に対する定位放射線治療 (SRT) 治療計画において, 異なる治療計画装置を使用する放射線治療施設でのGTV輪郭設定, 体積, 空間分布の差異を統計画像により解析し検討する. 【方法】 T1肺癌2例に対して6施設において異なった治療計画装置 (RTPS) を用いてGTVの輪郭設定を行なった. 輪郭は各施設の各々のRTPSで描画し, スクリーンキャプチャにより画像として得られた. 施設毎に画像サイズや解像度が異なるため, 腫瘍近傍領域を解剖学的指標に基づき全画像で位置が等しくなるように切り出して同一サイズ (500×500pixel) に調整した. 同時にRTPS上で画像ス...
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Veröffentlicht in: | Journal of JASTRO 2005, Vol.17(1), pp.25-30 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】 肺癌肺小腫瘤に対する定位放射線治療 (SRT) 治療計画において, 異なる治療計画装置を使用する放射線治療施設でのGTV輪郭設定, 体積, 空間分布の差異を統計画像により解析し検討する. 【方法】 T1肺癌2例に対して6施設において異なった治療計画装置 (RTPS) を用いてGTVの輪郭設定を行なった. 輪郭は各施設の各々のRTPSで描画し, スクリーンキャプチャにより画像として得られた. 施設毎に画像サイズや解像度が異なるため, 腫瘍近傍領域を解剖学的指標に基づき全画像で位置が等しくなるように切り出して同一サイズ (500×500pixel) に調整した. 同時にRTPS上で画像スケールを基に尺度 (pixel/mm) を算出, 各断面でGTV輪郭内の面積を計算し, 合計と画像間隔から体積 (GTVc) を算出した. 施設毎のGTVの違いを画像的に評価するため, 各施設の同一断面の画像から, それぞれの平均と分散の画像を製作した. 【結果】 上記方法で得られた体積 (GTVc) 7.0±0.7ml (case1), および12.3±1.8ml, RTPS上で測定した値 (GTVr) はそれぞれ7.0±0.7mlおよび12.1±1.7mlとほぼ一致した. 施設間で輪郭設定とそれに基づいた標的体積に明らかな違いが見られる. 分散画像上は気管支・血管等と近接した部分で施設毎の輪郭設定の違いが大きくなることが明らかになった. 【結論】 血管像等と重なる場合などはGTV範囲の施設間差が大きく注意が必要である. |
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ISSN: | 1040-9564 1881-9885 |
DOI: | 10.11182/jastro.17.25 |