9.表在性頬粘膜腫瘍に対するIr-RALS治療経験
頬粘膜表在腫瘍に対して外部照射後にIr-RALSによる近接照射をを行った症例を経験したので報告する. 症例は74歳女性, 8年ほど前より左頬粘膜に白斑症が指摘されており, 近医にてレーザーによる加療を行っていたが再発を繰り返し, 平成14年8月に生検にて扁平上皮癌が確認されている. 当院耳鼻科受診時には左頬粘膜に3cm×4cmの表在型腫瘍を認めた. 近医にての治療を希望したため腫瘍部辺縁をマーキングした後, 4MVX線による外部照射2Gy×5/週総線量30Gyを照射し, その後Ir-RALSによる近接照射目的にて当科へ転院となる. 当科受診時には病変部は平坦化していた. 当院歯科口腔外科にて病...
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Veröffentlicht in: | Journal of JASTRO 2003, Vol.15 (3), p.230-230 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 頬粘膜表在腫瘍に対して外部照射後にIr-RALSによる近接照射をを行った症例を経験したので報告する. 症例は74歳女性, 8年ほど前より左頬粘膜に白斑症が指摘されており, 近医にてレーザーによる加療を行っていたが再発を繰り返し, 平成14年8月に生検にて扁平上皮癌が確認されている. 当院耳鼻科受診時には左頬粘膜に3cm×4cmの表在型腫瘍を認めた. 近医にての治療を希望したため腫瘍部辺縁をマーキングした後, 4MVX線による外部照射2Gy×5/週総線量30Gyを照射し, その後Ir-RALSによる近接照射目的にて当科へ転院となる. 当科受診時には病変部は平坦化していた. 当院歯科口腔外科にて病変部を含む左頬粘膜を被うモールド(義歯床作製用常温重合レジン:OSTRONII)を作製し, このモールドに1cm間隔で溝を彫って, マイクロセレクトロン用の6Fガイドカテーテルを3本埋没した. モールドおよびガイドカテーテルを患者に装着した状態で3mm間隔のCTを撮影し, 治療計画装置PLATOにて腫瘍部の粘膜下5mmで2. 5Gy照射するよう治療設計を行い, 1日2回7日間で総線量20Gyの照射を行った. Grade3の急性口内炎が認められたが6週後の診察時には病変および口内炎は消失していた. |
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ISSN: | 1040-9564 |