Narrow vaginaを有する子宮頸癌患者の高線量率腔内照射

【目的】narrow vagina (狭腟) を有する子宮頸部癌患者に対して癌研式アプリケータを使用したCobalt-60高線量率腔内照射を施行した治療成績を標準例と幾較検討した. 【対象と方法】1992年瀞ら重999年までに根治的照射を行った子宮頸癌50名を対象とした, このうち, 狭腟のため, 癌研式アプリケータ磯ボイドの線源間隔が24mm未満であった15名 (腟幅40mm未満) およびオボイドの挿入が不可能であった4名の合計19名を狭腟群とし, その他の標準例31名と比較検討した. 全例に, 外照射を全骨盤30Gy後, 中央遮蔽して20Gyと腔内照射を施行した. 原則としてA点に24Gy...

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Veröffentlicht in:Journal of JASTRO 2002/06/25, Vol.14(2), pp.119-123
Hauptverfasser: 萬, 篤憲, 戸矢, 和仁, 川瀬, 貴嗣, 土器屋, 卓志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】narrow vagina (狭腟) を有する子宮頸部癌患者に対して癌研式アプリケータを使用したCobalt-60高線量率腔内照射を施行した治療成績を標準例と幾較検討した. 【対象と方法】1992年瀞ら重999年までに根治的照射を行った子宮頸癌50名を対象とした, このうち, 狭腟のため, 癌研式アプリケータ磯ボイドの線源間隔が24mm未満であった15名 (腟幅40mm未満) およびオボイドの挿入が不可能であった4名の合計19名を狭腟群とし, その他の標準例31名と比較検討した. 全例に, 外照射を全骨盤30Gy後, 中央遮蔽して20Gyと腔内照射を施行した. 原則としてA点に24Gyを職いし6分割で施行した. 直腸線量はバリウム造影による塵腸前壁の最高線量について推定評価した. 【結果】2, 5年生存率は, 狭腟群で72%, 56%, 標準群で62%, 53%であった (P=0.6008). 2年骨盤内制御率は, 狭腟群94%, 標準群77%であった (P=0.1663). 直腸の晩期倉併症 (Gl-3) の累積発生率は狭腟群58%, 標準群29%であ参, 狭腟群に壷腸出血の頻慶が高かった (P=0.0924). 獲腸前壁の推定線量は, 狭腟群の平均値はA点線量の119%と轟く, 標準群のそれは99%であった (P=0.009). 直腸前壁線量が23Gy以下では直腸出血累積発生率が12%, 23Gyを超えると73%と有意に高くなった (P=0.0076). 【結語】狭腟群では, 標準群と比べ, 局所制御の低下は見られず, 晩期直腸出血が多かった. 狭腔患者に癌研式アプリケータによる3本線源を用い, A点評価による線量投与を行った場合, 直腸線量が標準群に比べ明らかに高く, 直腸出血との関連性が高いと考えられた. 狭腟を有する患者に対しては, 直腸線量を十分考慮して, 照射方法を工腟する必要がある.
ISSN:1040-9564
1881-9885
DOI:10.11182/jastro1989.14.119