食道表在癌に対する標準的放射線治療法

食道癌はかつては進行癌の状態で診断されることが多かったが, 近年の内視鏡技術の進歩とルゴール散布の普及により, 表在癌の状態で発見される機会も増加してきている. これに伴い, 食道表在癌の放射線治療成績の報告も増えてきているが, 治療法は施設毎に大きく異なっている1)-4). また, 放射線治療に限っても治療法は施設毎に総線量, 照射範囲, 腔内照射の併用の有無などが異なっている. そのため食道表在癌の放射線治療の標準化を目指してJASTRO研究グループが組織された. 本研究の目的は過去において主にJASTRO研究グループ参加施設で治療された食道表在癌の治療成績を検討し, 外照射単独, 高線量...

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Veröffentlicht in:Journal of JASTRO 2000, Vol.12 (2), p.169-176
Hauptverfasser: 山田章吾, 根本建二, 高井良尋, 広川裕, 晴山雅人, 永倉久泰, 西村恭昌, 早渕尚文, 小口正彦, 伊藤善之, 酒井邦夫, 大川智彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:食道癌はかつては進行癌の状態で診断されることが多かったが, 近年の内視鏡技術の進歩とルゴール散布の普及により, 表在癌の状態で発見される機会も増加してきている. これに伴い, 食道表在癌の放射線治療成績の報告も増えてきているが, 治療法は施設毎に大きく異なっている1)-4). また, 放射線治療に限っても治療法は施設毎に総線量, 照射範囲, 腔内照射の併用の有無などが異なっている. そのため食道表在癌の放射線治療の標準化を目指してJASTRO研究グループが組織された. 本研究の目的は過去において主にJASTRO研究グループ参加施設で治療された食道表在癌の治療成績を検討し, 外照射単独, 高線量率腔内照射併用, 低線量率腔内照射併用での標準的と考えられる治療成績を示すとともに, 推奨される治療法を確立する事である. 対象と方法 症例の集積はアンケート調査にて行った. その際各施設で治療された時期は問わなかった. 治療された時期は1983年6月から1997年7月までであり, 組織型では全例が扁平上皮癌であった.
ISSN:1040-9564