「食道癌・放射線照射の最適化」に関する臨床研究(最終報告)
日本放射線腫瘍学会課題研究(平成3年~平成7)年の「食道癌・放射線照射の最適化」に関する臨床研究の中間報告1)につづきその後, 経過観察を行い最終解析を得たので報告する. 研究目的 この研究は食道癌治療成績の向上をめざし, 外部照射単独治療と腔内照射併用療法を臨床的に検討することにより, 食道癌の根治的放射線治療における最適照射法を確立することを目的とした. 対象と方法 症例選択基準:対象は胸部食道癌に原発した扁平上皮癌で根治的放射線治療が期待される症例とした. すなわち症例の選択基準としては原則として以下の基準をすべて満たす症例とした. (1)既往治療のない新鮮症例, (2)胸部食道に原発し...
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Veröffentlicht in: | Journal of JASTRO 1999, Vol.11 (1), p.53-58 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 日本放射線腫瘍学会課題研究(平成3年~平成7)年の「食道癌・放射線照射の最適化」に関する臨床研究の中間報告1)につづきその後, 経過観察を行い最終解析を得たので報告する. 研究目的 この研究は食道癌治療成績の向上をめざし, 外部照射単独治療と腔内照射併用療法を臨床的に検討することにより, 食道癌の根治的放射線治療における最適照射法を確立することを目的とした. 対象と方法 症例選択基準:対象は胸部食道癌に原発した扁平上皮癌で根治的放射線治療が期待される症例とした. すなわち症例の選択基準としては原則として以下の基準をすべて満たす症例とした. (1)既往治療のない新鮮症例, (2)胸部食道に原発した扁平上皮癌症例, (3)病巣の長さが10cm以下, (4)遠隔転移がない, (5)年齢80歳以下, (6)重篤な合併症を有しない, (7)Performance Status(以下PS)が3以下, (8)活動性の重複癌・多発癌を有しない, (9)治療前の臨床検査所見が原則として以下の条件を満たすもの:赤血球数≧300×104/mm3, 白血球数≧3000/mm3, 血小板数≧10×104/mm3, 総蛋白≧6.0g/dl(A/G1.0), GOT, GPT≦50IU/l, 尿タンパク(-), (10)本研究への参加の同意が患者本人もしくは家族より得られていること. |
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ISSN: | 1040-9564 |