分割法によるライナックを用いた定位脳照射の治療効果
SRTに関しては多くの施設から臨床データが報告されているが, 標準的な分割法はないのが現状と思われる. 今回, われわれは, 自施設で行っている30Gy/3分割によるSRTの治療成績について検討したので報告する. 1992年2月から1995年3月まで, 10MVライナックX線を用い, 41症例 (脳動静脈奇形7病変, 脳腫瘍41病変) に対してSRTを行った.対象症例の年齢は3-80歳, 平均47.4歳で, 観察期間は35-46.1ヵ月, 平均16.7ヵ月であった. 線量は主に30Gy/3分割/3日, 術式は多方向の振り子照射の組み合わせとし, 照射野は1×1-3×3cmの矩形であった. 頭部...
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Veröffentlicht in: | Journal of JASTRO 1997/03/25, Vol.9(1), pp.25-35 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | SRTに関しては多くの施設から臨床データが報告されているが, 標準的な分割法はないのが現状と思われる. 今回, われわれは, 自施設で行っている30Gy/3分割によるSRTの治療成績について検討したので報告する. 1992年2月から1995年3月まで, 10MVライナックX線を用い, 41症例 (脳動静脈奇形7病変, 脳腫瘍41病変) に対してSRTを行った.対象症例の年齢は3-80歳, 平均47.4歳で, 観察期間は35-46.1ヵ月, 平均16.7ヵ月であった. 線量は主に30Gy/3分割/3日, 術式は多方向の振り子照射の組み合わせとし, 照射野は1×1-3×3cmの矩形であった. 頭部は自作の3ピースシェルを麻酔で固定した. 線量計算は三次元放射線治療計画用システム (フォーカス) を用いた. すべての患者に少なくとも1回の画像診断と臨床検査が行われた. AVM7例中4例にnidusの縮小, 良性脳腫瘍21例中9例および悪性脳腫瘍13例中9例に消失-部分的縮小を認めた. 14例は不変であったが, 観察期間が短い症例が含まれていた. 5例 (星細胞腫3例, 髄膜腫1例, 頭蓋咽頭腫1例) に腫瘍の増大が見られた. 軽度の合併症と考えられる症候性脳浮腫が大脳鎌髄膜腫の1例にのみ認められた. 腫瘍の制御や正常組織の晩期障害に関しては更なる検討を要するが, われわれの初期治療成績は, 30Gy/3分割による定位脳照射が安全かつ有効な方法であることを示唆した. |
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ISSN: | 1040-9564 1881-9885 |
DOI: | 10.11182/jastro1989.9.25 |