乳房照射における早期および晩期障害について: 乳房温存療法147例の検討

【目的】本院で術後放射線照射を受けた乳房温存症例147例 (1987年4月-1995年4月) について乳房照射の副作用について検討した.【対象・方法】乳房部分切除術はLumpectomyが43例, Quadrantectomyが104例, 腋窩リンパ節廓清は135例に施行された. 放射線治療は, 残存乳房のみに50Gy/25fr/5週を照射した. 術後断端陽性例3例のみ電子線で10Gy追加を行った. 補助療法は化療 (5-FU系) が73例, 内分泌療法 (TAM) が86例に併用された.【結果】乳房照射により一過性の皮膚反応は認めたが, 明らかな乳房の変形は認めなかった. 放射線肺臓炎の症状...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of JASTRO 1996/09/25, Vol.8(3), pp.257-263
Hauptverfasser: 山田, 和成, 平塚, 純一, 田村, 博文, 長瀬, 尚巳, 今城, 吉成
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】本院で術後放射線照射を受けた乳房温存症例147例 (1987年4月-1995年4月) について乳房照射の副作用について検討した.【対象・方法】乳房部分切除術はLumpectomyが43例, Quadrantectomyが104例, 腋窩リンパ節廓清は135例に施行された. 放射線治療は, 残存乳房のみに50Gy/25fr/5週を照射した. 術後断端陽性例3例のみ電子線で10Gy追加を行った. 補助療法は化療 (5-FU系) が73例, 内分泌療法 (TAM) が86例に併用された.【結果】乳房照射により一過性の皮膚反応は認めたが, 明らかな乳房の変形は認めなかった. 放射線肺臓炎の症状出現は2例 (1.4%) のみで, 症状の持続は認めなかった. 胸部写真上11例 (7.5%) に軽度の線維化を認めた. 経過観察中に2次発癌出現は認めなかった.【結論】残存乳房に対する接線照射はQOLを低下させることもなく安全に施行可能であった.
ISSN:1040-9564
1881-9885
DOI:10.11182/jastro1989.8.257