舌癌の放射線治療 第1報:Half intensity needleを用いた治療成績
1979年1月から1987年12月までに, 国立函館病院放射線科における舌癌の新鮮症例48例中, 根治的放射線治療を行なった40例の治療成績を検討した. Half intensity needleを併用した組織内照射を主体に行なった. 舌癌の5年生存率はI期85.7%, II期74.7%, III期51.4%であった. また, 放射線治療による局所制御率はT1:100%, T2:83.3%, T3:45.7%であった. 組織内照射における刺入法別の局所制御率は1面刺入87.9%, 2面刺入76.2%, 立体刺入40.0%であった. 頸部リンパ節転移ならびに局所再発は17例中16例で治療後12ヵ...
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Veröffentlicht in: | Journal of JASTRO 1989, Vol.1 (3), p.195-202 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1979年1月から1987年12月までに, 国立函館病院放射線科における舌癌の新鮮症例48例中, 根治的放射線治療を行なった40例の治療成績を検討した. Half intensity needleを併用した組織内照射を主体に行なった. 舌癌の5年生存率はI期85.7%, II期74.7%, III期51.4%であった. また, 放射線治療による局所制御率はT1:100%, T2:83.3%, T3:45.7%であった. 組織内照射における刺入法別の局所制御率は1面刺入87.9%, 2面刺入76.2%, 立体刺入40.0%であった. 頸部リンパ節転移ならびに局所再発は17例中16例で治療後12ヵ月以内に出現し, 治療後約1年間の経過観察が特に重要であると思われた. 放射線障害としての舌潰瘍を8例に認めた. 再発が疑われた1例を除き, 保存的に処置し治癒した. その病脳期間は, 糖尿病を合併した1例の11ヵ月を除き, 平均4ヵ月と短かかった. |
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ISSN: | 1040-9564 |