エイコサペンタエン酸・ドコサヘキサエン酸の抗アレルギー作用について

平成17年9月, 日本脂質栄養学会第14回大会において「特定保健用食品と脂質」というシンポジウムが開催され, その中で「特定保健用食品としてのエイコサペンタエン酸(以下EPAと略す), ドコサヘキサエン酸(以下DHAと略す)」という題名で発表した内容を中心にまとめたものである. このシンポジウムの中で, 魚油と抗炎症, 抗アレルギー作用について着目し, EPA, DHA含有飲料のアトピー性皮膚炎患者に対する効果について紹介した. 近年, 花粉症, 喘息, アトピー性皮膚炎といったアレルギー性疾患は, 我が国において急激に増加しており, 社会問題化している. これらのアレルギー性疾患の増加の背景...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:脂質栄養学 2006, Vol.15 (1), p.69-75
Hauptverfasser: 竹尾仁良, 山下伸也, 米田耕造
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成17年9月, 日本脂質栄養学会第14回大会において「特定保健用食品と脂質」というシンポジウムが開催され, その中で「特定保健用食品としてのエイコサペンタエン酸(以下EPAと略す), ドコサヘキサエン酸(以下DHAと略す)」という題名で発表した内容を中心にまとめたものである. このシンポジウムの中で, 魚油と抗炎症, 抗アレルギー作用について着目し, EPA, DHA含有飲料のアトピー性皮膚炎患者に対する効果について紹介した. 近年, 花粉症, 喘息, アトピー性皮膚炎といったアレルギー性疾患は, 我が国において急激に増加しており, 社会問題化している. これらのアレルギー性疾患の増加の背景には, 生活環境の変化, 特に衛生仮説1)と呼ばれている衛生環境の改善に伴い様々な感染症に暴露される機会が減少したことが罹患率増加の原因ではないかという考え方や食生活の欧米化等が関係していると考えられている.
ISSN:1343-4594