第87回日本ハンセン病学会総会・学術大会を終えて

第87回日本ハンセン病学会総会・学術大会は平成26年9月29日・30日の両日, 所沢市民文化センターミューズにおいて開催され, 特別講演, シンポジウム, 一般演題32題を含め, 予定したプログラムを無事終了いたしました. 特別講演は(公財)人権教育啓発推進センター理事長横田洋三先生に「ハンセン病と人権 - 日本の動き, 世界の動き」と題してハンセン病にかかわる人権についてご講演をいただきました. 特に国連における一連のハンセン病の人権に関する取組について知ることができ大変有益でした. 我々ハンセン病にかかわる者として, また一般人の立場からも人権について思いを新たにし, ハンセン病対策に取り...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本ハンセン病学会雑誌 2014-12, Vol.83 (3), p.142-142
1. Verfasser: 松岡正典
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:第87回日本ハンセン病学会総会・学術大会は平成26年9月29日・30日の両日, 所沢市民文化センターミューズにおいて開催され, 特別講演, シンポジウム, 一般演題32題を含め, 予定したプログラムを無事終了いたしました. 特別講演は(公財)人権教育啓発推進センター理事長横田洋三先生に「ハンセン病と人権 - 日本の動き, 世界の動き」と題してハンセン病にかかわる人権についてご講演をいただきました. 特に国連における一連のハンセン病の人権に関する取組について知ることができ大変有益でした. 我々ハンセン病にかかわる者として, また一般人の立場からも人権について思いを新たにし, ハンセン病対策に取り組む機会となれば幸いです. シンポジウムは星塚敬愛園園長 後藤正道先生の司会の下に「ハンセン病において注目される課題」について討論されました. 「ハンセン病の基礎医学分野のトピックス」, 「結核研究の問題からハンセン病が学ぶこと」, 「生物製剤使用後のハンセン病の発症について」, 「世界で行われている発症予防の現状」の4テーマについて話題提供の後, 活発な意見交換が行われました. WHOのGLP team leaderのDr.Baruaの話題提供も予定しておりました. 最新のWHOのハンセン病対策について伺う良い機会と考えておりましたが, 緊急の公用のためキャンセルされ, 残念でした. いずれも今日注目される課題についてお話しいただき, 臨床, 基礎にかかわるいずれの会員の皆様にとって最新の知識を得ることができたと思います. 一般演題は基礎研究の成果, 臨床医学にかかわる知見, 社会医学的側面に関する研究と, さまざまな報告がされました. 従来, 当学術大会は春に開催されてきましたが, 当学会は昨年より新たな体制により再出発したため会長の選出が遅れ, 9月末の開催となりました. 会場確保に手間取る等様々な困難がありましたが, 事務局の労をお取りいただいたハンセン病研究センター 甲斐雅規先生をはじめ多くのスタッフの皆さん, ご参加いただいた会員の皆様のご協力により無事終了したことに改めて感謝申し上げます. 次回学会には新たな多くの研究成果と知見の下に皆さんとお会いできることを願っております. ありがとうございました.
ISSN:1342-3681