ミャンマーにおける「JICAハンセン病対策・基礎保健サービス改善プロジェクト」

ミャンマー国は, ハンセン病の高度流行国であった1)が, ハンセン病対策においては最も遅れて1991年以降に国家規模で新患発見活動を強化し, WHO/MDT(多剤併用療法)による治療を開始した8つの国の一つであった2). このためWHOの目標であった2000年までにハンセン病の制圧を達成できなかった国の一つであった. 国際協力機構(JICA)は, ミャンマー国に於いて2国間技術協力「ハンセン病対策, 基礎保健サービス改善プロジェクト」を実施しこのほど終了した. 当事業を実施するに当たって, 本学会員から多大な協力と支援を得たので, 第78回ハンセン病学会学術総会(青森市)においてシンポジウムの...

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Veröffentlicht in:日本ハンセン病学会雑誌 2005, Vol.74(3), pp.185-190
Hauptverfasser: 石田, 裕, 疋田, 和生
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ミャンマー国は, ハンセン病の高度流行国であった1)が, ハンセン病対策においては最も遅れて1991年以降に国家規模で新患発見活動を強化し, WHO/MDT(多剤併用療法)による治療を開始した8つの国の一つであった2). このためWHOの目標であった2000年までにハンセン病の制圧を達成できなかった国の一つであった. 国際協力機構(JICA)は, ミャンマー国に於いて2国間技術協力「ハンセン病対策, 基礎保健サービス改善プロジェクト」を実施しこのほど終了した. 当事業を実施するに当たって, 本学会員から多大な協力と支援を得たので, 第78回ハンセン病学会学術総会(青森市)においてシンポジウムの形式でその結果を報告した. プロジェクトの概要本プロジェクトを立ち上げるに当たり, 1997年から現状を調査しミャンマー国側と内容を検討した上, 2000年2月15日に実施競技を行いR/D3)を締結した. 実施は, 2000年4月から2005年3月までの5年間であった. 実施機関は, ミャンマー側は, 保健省保健局疾病対策部ハンセン病対策課で, 日本側は, 主として国立国際医療センターと全国ハンセン病療養所施設長協議会であった. プロジェクトの支援のために, 国内委員会が設置され, プロジェクトの円滑な実施のための運営指導, 技術支援の内容の検討が定期的に行われた.
ISSN:1342-3681
1884-314X
DOI:10.5025/hansen.74.185