再発BTの1症例

【症例】S. 15年発病, 22年入所の83歳男. 32年にLと診断される. 散発的にスメアが0.5~1を繰り返していたが, 47年より30年以上陰性であった. H. 14年9月24日, 右頸部に梅干大の境界明瞭な環状紅斑が1個出現し皮膚科を受診. 自覚症状はなし. 大耳介神経肥厚(-). TT~BT皮疹を考慮しつつも遠心性環状紅斑(EAC)〈Darier>と診断. 年齢も考慮して外用ステロイド軟膏で経過観察するも不変. 寧ろ, 周堤が崩れ環状紅斑は不規則に拡大. 11月17日基本治療科紹介. スメア, 血清抗PGL-I抗体共に(-). 神経所見も著変なし. 21日に生検. 組織はH....

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Veröffentlicht in:日本ハンセン病学会雑誌 2003-06, Vol.72 (2), p.180-180
Hauptverfasser: 佐伯圭介, 長尾榮治, 松岡正典
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】S. 15年発病, 22年入所の83歳男. 32年にLと診断される. 散発的にスメアが0.5~1を繰り返していたが, 47年より30年以上陰性であった. H. 14年9月24日, 右頸部に梅干大の境界明瞭な環状紅斑が1個出現し皮膚科を受診. 自覚症状はなし. 大耳介神経肥厚(-). TT~BT皮疹を考慮しつつも遠心性環状紅斑(EAC)〈Darier>と診断. 年齢も考慮して外用ステロイド軟膏で経過観察するも不変. 寧ろ, 周堤が崩れ環状紅斑は不規則に拡大. 11月17日基本治療科紹介. スメア, 血清抗PGL-I抗体共に(-). 神経所見も著変なし. 21日に生検. 組織はH. Eで血管周囲を中心にリンパ球主体のcoat-sleeve like infiltrationが見られるのみで, 類上皮細胞性肉芽腫なく, 巨細胞も見られず, EACにcompatibleという所見であった. Sarcoidosisを含めた環状紅斑を呈する他疾患とも合致せず. 比較的短時間で消失, 再発を繰り返すEACと異なり, この皮疹は全く消失せず持続.
ISSN:1342-3681