長期入院で寮への生活に自信をなくしていた入所者へのアプローチ
【目的】W氏は夫婦で長期入院されていたため, 寮での生活に自信をなくしていた. 妻への依存を克服してQOLの向上を考えた退院へ導くために介護計画を立案し実践した. その結果, 寮での生活に自信がもて一人でも前向きな姿勢が見られたので報告をする. 【問題点】1)身体的側面垂足があり転倒の危険性がある. もの忘れ, 勘違いが多い. 2)精神的側面妻への思い入れが非常に強い. 特に打ち込める趣味がない. 3)社会的側面家族が遠方にいる. 後見人に頼っている. 【考察, 結果】1)プライバシー保護や残存機能を生かすためにも, 相手の必要度に合わせた援助を行うことが大事である. 「一人では何もできない....
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Veröffentlicht in: | 日本ハンセン病学会雑誌 2003-06, Vol.72 (2), p.162-162 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】W氏は夫婦で長期入院されていたため, 寮での生活に自信をなくしていた. 妻への依存を克服してQOLの向上を考えた退院へ導くために介護計画を立案し実践した. その結果, 寮での生活に自信がもて一人でも前向きな姿勢が見られたので報告をする. 【問題点】1)身体的側面垂足があり転倒の危険性がある. もの忘れ, 勘違いが多い. 2)精神的側面妻への思い入れが非常に強い. 特に打ち込める趣味がない. 3)社会的側面家族が遠方にいる. 後見人に頼っている. 【考察, 結果】1)プライバシー保護や残存機能を生かすためにも, 相手の必要度に合わせた援助を行うことが大事である. 「一人では何もできない. 」とよく嘆いていたW氏に対して移動の際は付き添い, またわからない事はその都度一緒に確認するという手助けの姿勢が生活への自信へとつながった. 2)帰寮の楽しみをつくることが一人の生活への意欲となる. 私たちの「おかえりなさい. 待っていましたよ. 」の一声でW氏に笑顔が見られた. 話し好きであるため妻の話, 昔の話など聞いてくれる人がいるということが自主的な帰寮へとつながった. |
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ISSN: | 1342-3681 |