ハンセン病眼合併症に対する手術成績

【目的】近年の眼科医療レベルの向上はめざましく, 過去に手術治療に慎重であった多くの眼疾患の外科的治療を可能にし, 視機能改善に寄与している. 同様に, 兎眼や虹彩炎などの眼障害のため手術成績は不良であるといわれてきたハンセン病眼合併症も, 手術手技の進歩により, その手術成績は変化していることが推察される. しかしハンセン病患者の手術成績に関する最近の報告は少ない. 今回, 国立療養所菊池恵楓園で行った最近の眼科手術成績を検討したので報告する. 【方法】2000年10月から2002年9月に行った白内障手術(41例50眼), 1998年9月から2002年9月に行った緑内障手術(7例8眼), 1...

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Veröffentlicht in:日本ハンセン病学会雑誌 2003-06, Vol.72 (2), p.145-145
Hauptverfasser: 宮嶋聖也, 近藤晶子, 有村和枝, 谷原秀信
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】近年の眼科医療レベルの向上はめざましく, 過去に手術治療に慎重であった多くの眼疾患の外科的治療を可能にし, 視機能改善に寄与している. 同様に, 兎眼や虹彩炎などの眼障害のため手術成績は不良であるといわれてきたハンセン病眼合併症も, 手術手技の進歩により, その手術成績は変化していることが推察される. しかしハンセン病患者の手術成績に関する最近の報告は少ない. 今回, 国立療養所菊池恵楓園で行った最近の眼科手術成績を検討したので報告する. 【方法】2000年10月から2002年9月に行った白内障手術(41例50眼), 1998年9月から2002年9月に行った緑内障手術(7例8眼), 1996年11月から2002年5月に行った角膜移植術(5例6眼), 2001年5月から2002年2月に行った硝子体手術(3例3眼)について, 視力予後, 術前問題点, 術後合併症などについてレトロスペクティブに検討した.
ISSN:1342-3681