Q 在宅での入浴動作獲得において問題を呈した一症例

はじめに 今回, 右股関節全置換術をうけ, 退院後の生活において在宅での入浴を希望された症例を経験しました. 在宅の状況と本人の身体状況, また, 介護保険との関係から可能かどうかを考察しましたが希望にそうことが難しいと判断しております. この症例に対し, 何か良い方法がありましたらご教授いただければ幸いです 症例 症例は, 85歳女性, 右変形性股関節症により数年前から腰痛を感じており, 今回疼痛が増強したため右股関節全置換術を施行する事となった. 術前から理学療法を開始し, 平成X年4月に上記施行され, 手術の翌日から理学療法再開となった. 同年7月, 居宅への訪問時の身体状況としては,...

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Veröffentlicht in:関西理学療法 2006, Vol.6, p.167-169
Hauptverfasser: 山元多賀子, 蔦谷星子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:はじめに 今回, 右股関節全置換術をうけ, 退院後の生活において在宅での入浴を希望された症例を経験しました. 在宅の状況と本人の身体状況, また, 介護保険との関係から可能かどうかを考察しましたが希望にそうことが難しいと判断しております. この症例に対し, 何か良い方法がありましたらご教授いただければ幸いです 症例 症例は, 85歳女性, 右変形性股関節症により数年前から腰痛を感じており, 今回疼痛が増強したため右股関節全置換術を施行する事となった. 術前から理学療法を開始し, 平成X年4月に上記施行され, 手術の翌日から理学療法再開となった. 同年7月, 居宅への訪問時の身体状況としては, 関節可動域が右股関節屈曲90度, 外旋0度, 外転25度, 徒手筋力検査は右股関節屈曲3, 外転2, 膝関節伸展3, 屈曲3, 足関節底屈2レベルであった. また, リハ室から自室に戻る際に常に方向を尋ねたり, 翌日にはリハビリの実施内容を忘れているなど, 認知面にも軽度問題がみられた. 動作は杖歩行を近位監視レベルで可能な状態であった.
ISSN:1346-9606