Lamotrigineが有効であった重症心身障害を併存するLennox-Gastaut症候群の2例

「はじめに」Lamotrigine(LTG)は従来の抗てんかん薬に比べて相互作用や副作用が少なく, 呼吸機能や嚥下機能の低下している重症心身障害児・者(重心児・者)のてんかん治療に適していると考えられる. 今回我々は, 難治性てんかんを呈する重症心身障害者の2例にLTGを使用し, 発作の減少とquality of life(QOL)の改善を認めたので報告する. 「症例」「1. 症例1」患者: 35歳, 女性 家族歴: 特記すべきことなし. 既往歴: 在胎38週, 2,600g, 骨盤位出生. 生後数日後から高ビリルビン血症が出現し交換輸血施行された. クベースに3週間収容され, 生後28日に退...

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Veröffentlicht in:東京女子医科大学雑誌 2013-01, Vol.83 (suppl), p.244-249
Hauptverfasser: 大津真優, 熊谷公明, 永田映子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」Lamotrigine(LTG)は従来の抗てんかん薬に比べて相互作用や副作用が少なく, 呼吸機能や嚥下機能の低下している重症心身障害児・者(重心児・者)のてんかん治療に適していると考えられる. 今回我々は, 難治性てんかんを呈する重症心身障害者の2例にLTGを使用し, 発作の減少とquality of life(QOL)の改善を認めたので報告する. 「症例」「1. 症例1」患者: 35歳, 女性 家族歴: 特記すべきことなし. 既往歴: 在胎38週, 2,600g, 骨盤位出生. 生後数日後から高ビリルビン血症が出現し交換輸血施行された. クベースに3週間収容され, 生後28日に退院した. 現病歴: 生後7ヵ月から痙攣が出現し, 某こども医療センターを受診しWest症候群と診断された. 1歳時に某国立病院にてLennox-Gastaut症候群(LGS)と診断された. 以降某大学病院小児科で経過観察され, 養護性の問題で2007年10月32歳時に当施設に入所した.
ISSN:0040-9022