39 口腔粘膜上皮細胞シートを利用した膀胱形成術に関する研究
「論文内容の要旨」〔目的〕膀胱機能不全, 欠損となった人に対し, QOL向上や腎機能温存のために膀胱を再建することは重要である. 近年, 消化管を利用した膀胱再建術が広く施行されているが, 消化管特有の吸収や粘液分泌により様々な合併症が問題となっている. これらの合併症が消化管粘膜に起因することに注目し, 粘膜を除去した胃漿膜筋層に培養した口腔粘膜上皮細胞を移植し, 膀胱形成術を施行した. 〔対象および方法〕ビーグル犬の口腔粘膜上皮細胞(5×10 5/cm2)を温度応答性培養皿に播種し, シートを作製した. グループ1では口腔粘膜上皮細胞シートを胃漿膜筋層フラップへ自家移植した. グループ2で...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 東京女子医科大学雑誌 2009, Vol.79 (7), p.277-278 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「論文内容の要旨」〔目的〕膀胱機能不全, 欠損となった人に対し, QOL向上や腎機能温存のために膀胱を再建することは重要である. 近年, 消化管を利用した膀胱再建術が広く施行されているが, 消化管特有の吸収や粘液分泌により様々な合併症が問題となっている. これらの合併症が消化管粘膜に起因することに注目し, 粘膜を除去した胃漿膜筋層に培養した口腔粘膜上皮細胞を移植し, 膀胱形成術を施行した. 〔対象および方法〕ビーグル犬の口腔粘膜上皮細胞(5×10 5/cm2)を温度応答性培養皿に播種し, シートを作製した. グループ1では口腔粘膜上皮細胞シートを胃漿膜筋層フラップへ自家移植した. グループ2ではシートが移植されたフラップを用い膀胱形成術した. グループ3ではシート移植面をボルヒールで被覆し, 5日後に膀胱形成術した. 組織学的検討はケラチン(CK3/CK2p, CK4, CK7), ウロプラキンIII, p63, Ki67であった. |
---|---|
ISSN: | 0040-9022 |