心移植後の子宮体癌手術に対する麻酔経験
「はじめに」脳死心臓移植は現在, 国内外で行われている. 本邦では欧米に比べ, 心移植を受けた患者数はかなり少ないが, 免疫抑制薬の進歩などで移植後患者の生存期間は上昇してきている. これに伴い心移植後患者が手術を受ける機会も増えつつある. 今回我々は心移植後患者の子宮体癌の麻酔管理を経験したので報告する. 症例 53歳, 女性. 1996年初回心不全を発症し, 1997年拡張型心筋症と診断された. 難治性心不全に対して, 2003年2月米国で心移植術(ドナーは23歳女性, サイトメガロウイルス抗原陽性)を受けた. 帰国後は当院内科で移植後の治療・管理を行った. 移植後タクロリムス, ミコフェ...
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Veröffentlicht in: | 東京女子医科大学雑誌 2008-07, Vol.78 (7), p.316-318 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」脳死心臓移植は現在, 国内外で行われている. 本邦では欧米に比べ, 心移植を受けた患者数はかなり少ないが, 免疫抑制薬の進歩などで移植後患者の生存期間は上昇してきている. これに伴い心移植後患者が手術を受ける機会も増えつつある. 今回我々は心移植後患者の子宮体癌の麻酔管理を経験したので報告する. 症例 53歳, 女性. 1996年初回心不全を発症し, 1997年拡張型心筋症と診断された. 難治性心不全に対して, 2003年2月米国で心移植術(ドナーは23歳女性, サイトメガロウイルス抗原陽性)を受けた. 帰国後は当院内科で移植後の治療・管理を行った. 移植後タクロリムス, ミコフェノール酸モフェチル(MMF), プレドニゾロンの内服を開始している. 2003年5月と7月の心筋生検では拒絶反応はみられなかった. その後, 発熱がみられサイトメガロウイルス抗原陽性が判明, さらに肝機能障害を認めた. |
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ISSN: | 0040-9022 |