OPCABにおけるskeletonized gastroepiploic arteryグラフトによるsequential吻合の評価
「緒言」胃大網動脈(GEA)を用いた冠血行再建術(CABG)の術後成績については多くの報告がなされている1)2). 我々は, GEAをinsitu動脈グラフトの一つとして使用しており, また, 川崎病小児の冠動脈病変に対してGEAを初めて使用し, 良好な結果を得ている3). しかしながら, GEAは大動脈からの遠位分枝のため, その供給血流量に対して不確実であるとの指摘もある4)5). 内胸動脈(ITA)と比べ, ITAが大動脈からの第2分枝であるのに対してGEAは第3分枝であり, その拡張期圧は有意に低いとの報告もある6). 近年ITAにおいて, skeletonization graftが...
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Veröffentlicht in: | 東京女子医科大学雑誌 2007-05, Vol.77 (5), p.252-255 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」胃大網動脈(GEA)を用いた冠血行再建術(CABG)の術後成績については多くの報告がなされている1)2). 我々は, GEAをinsitu動脈グラフトの一つとして使用しており, また, 川崎病小児の冠動脈病変に対してGEAを初めて使用し, 良好な結果を得ている3). しかしながら, GEAは大動脈からの遠位分枝のため, その供給血流量に対して不確実であるとの指摘もある4)5). 内胸動脈(ITA)と比べ, ITAが大動脈からの第2分枝であるのに対してGEAは第3分枝であり, その拡張期圧は有意に低いとの報告もある6). 近年ITAにおいて, skeletonization graftがpedicle graftに比べ, 長さと血管内径を増大させるとの報告があり7)~9), GEAについてもskeletonizationに関する報告が散見されるようになった10), また, 超音波メスultrasonic scalpel(Harmonic scalpel (TM))の普及により, skeletonizationによるGEAの採取は容易になった11). CABGにおけるGEAによるsequential吻合の報告では, GEAの血流量を確保するためには血管内径の大きさが重要であるとの指摘もされている12). 我々は2002年1月より, insitu動脈グラフトによる心拍動下バイパス術(OPCAB)を行っており, GEAのHarmonicscalpel (TM)によるskeletonization採取により, グラフトの充分な長さと, 径を確保することが可能となり, GEAによるsequendal吻合も多用するようになった. |
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ISSN: | 0040-9022 |