IVRで著効が得られた切除不能肝門部悪性腫瘍の1例

症例は57歳女性. 2001年1月頃より, 全身倦怠感, 食欲不振, 体重減少が出現し, 近医を受診し, 胆石症と肝機能障害の診断を受け通院加療されていた. 7月頃より倦怠感が増強, 9月に入ってから黄疸が出現し, 同医の超音波検査で肝門部の腫瘍を疑われたため精査加療目的で当院に紹介入院となった. 腹部CT検査で肝両葉を占める肝内胆管癌と診断し, 外科的切除は不可能であった. 入院後黄疸は急激に増強したが肝内胆管の拡張は極軽度でPTCDは不可能であったため, 腫瘍に対して塞栓術を施行したところ黄疸の進行が緩徐となった. 更に抗癌剤の精密動注を併用したところ著明な減黄と腫瘍の縮小を認めた. この...

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Hauptverfasser: 武井美名, 武藤晴臣, 武市綾, 福田滋, 吉田裕, 依田勇二, 福田俊夫, 吉田充
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は57歳女性. 2001年1月頃より, 全身倦怠感, 食欲不振, 体重減少が出現し, 近医を受診し, 胆石症と肝機能障害の診断を受け通院加療されていた. 7月頃より倦怠感が増強, 9月に入ってから黄疸が出現し, 同医の超音波検査で肝門部の腫瘍を疑われたため精査加療目的で当院に紹介入院となった. 腹部CT検査で肝両葉を占める肝内胆管癌と診断し, 外科的切除は不可能であった. 入院後黄疸は急激に増強したが肝内胆管の拡張は極軽度でPTCDは不可能であったため, 腫瘍に対して塞栓術を施行したところ黄疸の進行が緩徐となった. 更に抗癌剤の精密動注を併用したところ著明な減黄と腫瘍の縮小を認めた. このような症例は数少ないと思われたので報告する.
ISSN:0040-9022