61 ブタ体内発育胚の呼吸量とその後の発育能
【目的】 移植する胚の品質を的確に評価することは, 胚の選抜や受胎率の向上に極めて重要である. しかし一般的に採用されている胚の品質評価の方法は, 形態観察により行われるため, 観察者の主観によるところが大きい. 我々はShikuら1)が報告した走査型電気化学顕微鏡(SECM)を用いる手法でブタ体内発育胚の呼吸量を測定し, ガラス化保存の前後で呼吸量の低下が認められないこと, 加温後の呼吸量と生存細胞数に有意な相関が認められることを報告した2). 本試験では, 客観的な評価法として注目される呼吸量を計測する手法を用いて, (1)ブタ体内発育胚の発育段階と呼吸量の関係, (2)呼吸量を測定した胚...
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Veröffentlicht in: | Journal of Mammalian Ova Research 2011, Vol.28 (2), p.S88-S88 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】 移植する胚の品質を的確に評価することは, 胚の選抜や受胎率の向上に極めて重要である. しかし一般的に採用されている胚の品質評価の方法は, 形態観察により行われるため, 観察者の主観によるところが大きい. 我々はShikuら1)が報告した走査型電気化学顕微鏡(SECM)を用いる手法でブタ体内発育胚の呼吸量を測定し, ガラス化保存の前後で呼吸量の低下が認められないこと, 加温後の呼吸量と生存細胞数に有意な相関が認められることを報告した2). 本試験では, 客観的な評価法として注目される呼吸量を計測する手法を用いて, (1)ブタ体内発育胚の発育段階と呼吸量の関係, (2)呼吸量を測定した胚の培養後の細胞数や発育能との関係, について検討した. 【材料および方法】 春機発動前のブタ(ランドレース種, 大ヨークシャー種, 中ヨークシャー種)に1,500単位eCGを筋肉内に投与し, 72時間後に500単位のhCGを投与して排卵を誘起し, 翌日午後, 翌々日午前に人工授精を行い5日目(D5)または6日目(D6)に外科的に胚を採取した. |
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ISSN: | 1341-7738 |