01 マウス卵抽出液を用いた無細胞系による精子クロマチンのライブイメージング解析

【目的】 アフリカツメガエル卵抽出液を用いた無細胞系は, 細胞周期を人為的に制御できることから, 初期発生におけるクロマチンの構造変化とその調節機構の研究に用いられている. しかしながら, 哺乳類において, 精子クロマチンの修飾を再現できる機能的な無細胞系は開発されておらず, 樹立できれば哺乳類の初期発生の分子機構を解明する有力な方法となる. 本研究では, マウス卵抽出液と精子核とを組み合わせた無細胞系を構築し, この無細胞系が受精後に起こる精子クロマチンの構造変化を再現できるかを評価した. 【方法】 精子は, 20-24週齢のBALB/c×C57BL/6のF1の精巣上体尾部から採取し, 1U...

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Veröffentlicht in:Journal of Mammalian Ova Research 2011, Vol.28 (2), p.S28-S28
Hauptverfasser: 井上玄志, 山田かおり, 山本雅, 岸本健雄, 大杉美穂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】 アフリカツメガエル卵抽出液を用いた無細胞系は, 細胞周期を人為的に制御できることから, 初期発生におけるクロマチンの構造変化とその調節機構の研究に用いられている. しかしながら, 哺乳類において, 精子クロマチンの修飾を再現できる機能的な無細胞系は開発されておらず, 樹立できれば哺乳類の初期発生の分子機構を解明する有力な方法となる. 本研究では, マウス卵抽出液と精子核とを組み合わせた無細胞系を構築し, この無細胞系が受精後に起こる精子クロマチンの構造変化を再現できるかを評価した. 【方法】 精子は, 20-24週齢のBALB/c×C57BL/6のF1の精巣上体尾部から採取し, 1U/mlストレプトリシンOで15分間処理後, 2mMジチオトレイトールで15分間処理することで細胞膜の透過化をした. 未受精(MII)卵は, 精子クロマチンへのヒストンの取込を可視化するため, 緑色蛍光タンパク質融合ヒストンH2Bを発現する8-12週齢のノックインマウス(R26-H2B-EGFP)1)を過剰排卵誘起処置することで得た.
ISSN:1341-7738