2 受精しない症例からいかに良好胚を得るか
現在, 顕微授精はconventional IVFにおいて受精卵が得られない重度男性不妊の症例に実施されている. しかし, 顕微授精を実施したにもかかわらず受精卵が得られない, あるいは極端に受精率が低い受精障害症例が存在する. このような受精障害に対して, 卵の人為的活性化法を用いて出産に成功した例が報告されている. これらの報告では, 人為的活性化法で卵の受精を起こさせる以外特別な処置は施していない. このように, 受精障害症例では受精さえすれば妊娠に結び付く良好胚が得られる可能性が高いと考えられる. また, 現在の日本では顕微授精を行う上で, 臨床に入るまでの明確な基準やトレーニング法は...
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Veröffentlicht in: | Journal of Mammalian Ova Research 2010, Vol.27 (2), p.S13-S13 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 現在, 顕微授精はconventional IVFにおいて受精卵が得られない重度男性不妊の症例に実施されている. しかし, 顕微授精を実施したにもかかわらず受精卵が得られない, あるいは極端に受精率が低い受精障害症例が存在する. このような受精障害に対して, 卵の人為的活性化法を用いて出産に成功した例が報告されている. これらの報告では, 人為的活性化法で卵の受精を起こさせる以外特別な処置は施していない. このように, 受精障害症例では受精さえすれば妊娠に結び付く良好胚が得られる可能性が高いと考えられる. また, 現在の日本では顕微授精を行う上で, 臨床に入るまでの明確な基準やトレーニング法は示されておらず, 各施設に任されているのが現状である. このため, 胚培養士の技術的未熟さゆえに, 受精させられなかった症例あるいは卵子も多く存在するのではないかと考えられる. 患者背景や培養環境などの他の要因に差がなければ, 受精卵あたりの良好胚に発生する割合にも差はないと考えられる. |
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ISSN: | 1341-7738 |