46 ICSI時の光制御が胚発育と妊娠に与える影響

【目的】哺乳動物卵子への短波長を含む光の曝露は, マウスではアポトーシスの増加が報告されている1). またハムスターでは卵子への短波長を含む光の曝露により2細胞期で発生は停止するが, 赤色セロハンを用い光制御することで胚盤胞への体外発生と胚移植後の産仔作出が報告されている2). 今回, 倒立顕微鏡に赤色セロハンを設置し, 光制御がヒトICSI後の受精, 胚発生および妊娠成績に与える影響を調べた. 【方法】2008年1月1日から2008年12月31日までに当院においてICSIを行った反復不成功例患者で光制御を行った20症例22周期, 平均年齢39.4歳(光制御群)と光制御を行わなかった37症例5...

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Veröffentlicht in:Journal of Mammalian Ova Research 2009, Vol.26 (2), p.190-190
Hauptverfasser: 拝郷浩佑, 新谷智慧, 小野由紀子, 本田育子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】哺乳動物卵子への短波長を含む光の曝露は, マウスではアポトーシスの増加が報告されている1). またハムスターでは卵子への短波長を含む光の曝露により2細胞期で発生は停止するが, 赤色セロハンを用い光制御することで胚盤胞への体外発生と胚移植後の産仔作出が報告されている2). 今回, 倒立顕微鏡に赤色セロハンを設置し, 光制御がヒトICSI後の受精, 胚発生および妊娠成績に与える影響を調べた. 【方法】2008年1月1日から2008年12月31日までに当院においてICSIを行った反復不成功例患者で光制御を行った20症例22周期, 平均年齢39.4歳(光制御群)と光制御を行わなかった37症例56周期, 平均年齢38.9歳(非光制御群)を対象とした. 卵巣刺激はクロミフェン-hMG/rFSHで行った. hCG投与後34~36時間で採卵を行い, ICSIは前培養5~6時間後に実施した. 培養はSydney IVF Cleavage Medium/Sydney IVF Blastocyst Medium(COOK)またはBlastAssist System(MediClut)を用いて行った. 臨床的妊娠はGSが確認できた周期とした.
ISSN:1341-7738