41 ラット初期胚における糖代謝に関する研究

【目的】ラット初期胚の体外培養では2および4-cell期で初期胚発生停止(cell block)が起き, リン酸およびグルコースが引き起こす代謝異常がその一因とされている. 一方, マウス, ハムスター, ウシ胚の培養においてグルコースの代替エネルギー基質としてフルクトースを添加すると発生が促進される. また, マウス初期胚などではキレート剤のEDTAや適当な濃度のアミノ酸(AA)の添加が糖代謝を調節し, 胚発生を促進する. また近年, 糖代謝に関する研究において, キャピラリー電気泳動装置を用いた糖代謝中間体の一斉分析法が開発されている. そこで本研究は, ラット初期胚のグルコース(Glc)...

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Veröffentlicht in:Journal of Mammalian Ova Research 2008, Vol.25 (2), p.191-191
Hauptverfasser: 黒田泰史, 濱野光市, 辻井弘忠
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】ラット初期胚の体外培養では2および4-cell期で初期胚発生停止(cell block)が起き, リン酸およびグルコースが引き起こす代謝異常がその一因とされている. 一方, マウス, ハムスター, ウシ胚の培養においてグルコースの代替エネルギー基質としてフルクトースを添加すると発生が促進される. また, マウス初期胚などではキレート剤のEDTAや適当な濃度のアミノ酸(AA)の添加が糖代謝を調節し, 胚発生を促進する. また近年, 糖代謝に関する研究において, キャピラリー電気泳動装置を用いた糖代謝中間体の一斉分析法が開発されている. そこで本研究は, ラット初期胚のグルコース(Glc)およびフルクトース(Fru)の利用を明らかにすることを目的とした. 【方法】ラット初期胚培養液のmR1ECMからヘキソース, アミノ酸を除いたもの基本培養液とし, 基本培養液にGlc, Fru, KH2PO4, EDTA, AAを添加したものを用いて培養を行った. また, 全ての培養液の浸透圧はNaClを用いて250mOsmに調整した.
ISSN:1341-7738