徳洲会グループ病院の救急外来における薬剤師業務に関する看護師アンケート調査
「緒言」救急外来では, 独歩受診(walk in)患者だけでなく救急搬送患者を受け入れ, 多科にわたる疾患に対する治療が行われる. 重症度が高い患者に対しては複数の医薬品が緊急的に使用され, その選択や投与量に関して迅速な判断が求められる場合がある. また, 副作用や中毒などの医薬品が原因となる疾患もあるため, 入院前使用医薬品の正確かつ迅速な把握が必要となる. このように, 救急外来における医薬品関連の情報収集及び他職種への情報提供は重要な意味を持ち, 薬剤師が積極的に介入する必要性は高いと考えられる. しかし, 病院薬剤師の人手不足や診療報酬上の評価が現状ないことから, 同部署への薬剤師の...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2024/05/01, Vol.144(5), pp.577-584 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」救急外来では, 独歩受診(walk in)患者だけでなく救急搬送患者を受け入れ, 多科にわたる疾患に対する治療が行われる. 重症度が高い患者に対しては複数の医薬品が緊急的に使用され, その選択や投与量に関して迅速な判断が求められる場合がある. また, 副作用や中毒などの医薬品が原因となる疾患もあるため, 入院前使用医薬品の正確かつ迅速な把握が必要となる. このように, 救急外来における医薬品関連の情報収集及び他職種への情報提供は重要な意味を持ち, 薬剤師が積極的に介入する必要性は高いと考えられる. しかし, 病院薬剤師の人手不足や診療報酬上の評価が現状ないことから, 同部署への薬剤師の専従配置は進んでいない. 一方, 先行的に救急外来に対して薬剤師を専従配置している施設もあり, 救急外来における薬剤師による持参薬鑑別の有用性, 救急外来からの入院患者に対する薬剤師の早期介入効果などの初療段階から薬剤師が介入する有益性が示されている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.23-00205 |