薬局薬剤師によるがん薬物療法に関する服薬情報等提供書の送付に係わる要因
「緒言」2020年9月に施行された改正薬機法では, 患者が住み慣れた地域で安心して医薬品を使うことができるようにするため, 「薬剤師が, 調剤時に限らず必要に応じて患者の薬剤の使用状況の把握や服薬指導を行う義務」, 「薬局薬剤師が, 患者の薬剤の使用に関する情報を他医療提供施設の医師等に提供する努力義務」が定められた. 抗がん剤は他の薬剤と比較して, 副作用の発生率が高く, 薬剤師による継続的な副作用のモニタリングと医療機関への情報提供が重要であると考えられる. これまで, がん薬物療法に係わる服薬情報等提供書(tracing report:TR)を用いた医療機関への情報提供の有効性について報...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2024/01/01, Vol.144(1), pp.143-150 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」2020年9月に施行された改正薬機法では, 患者が住み慣れた地域で安心して医薬品を使うことができるようにするため, 「薬剤師が, 調剤時に限らず必要に応じて患者の薬剤の使用状況の把握や服薬指導を行う義務」, 「薬局薬剤師が, 患者の薬剤の使用に関する情報を他医療提供施設の医師等に提供する努力義務」が定められた. 抗がん剤は他の薬剤と比較して, 副作用の発生率が高く, 薬剤師による継続的な副作用のモニタリングと医療機関への情報提供が重要であると考えられる. これまで, がん薬物療法に係わる服薬情報等提供書(tracing report:TR)を用いた医療機関への情報提供の有効性について報告されている. 吉留らは, テガフール・ギメラジル・オテラシルカリウム配合カプセルを処方された患者について, TRを用いた47件の薬局薬剤師からの提案のうち, 30件が受け入れられていたことを報告している. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.23-00146 |