臨床と卒業研究の融合におけるハイブリット人材育成へ

「緒言」薬学6年制が開始され10年が経過し, 卒後教育の充実も求められている. こうした中, 病院及び薬局の臨床現場では日々の業務課題に加え, 総合的な薬物療法の評価と実践能力の拡充, 自己研鑽と教育の資質向上が求められている. 実臨床での研究に対するアプローチは, 個々の患者さんの背景や多様な考えに基づき, 適切な治療支援のサポートをどのように行うかを試行錯誤することで育まれる. 一方, 大学在学中は学びのチャンスが多くある. 大学内では, 基礎研究に興味を持ち, 低学年の頃から研究室に早期配属し, 例えば, 薬学とし製剤特有のdrug delivery system(DDS)研究に打ち込む...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2023/03/01, Vol.143(3), pp.257-260
1. Verfasser: 井上, 裕
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」薬学6年制が開始され10年が経過し, 卒後教育の充実も求められている. こうした中, 病院及び薬局の臨床現場では日々の業務課題に加え, 総合的な薬物療法の評価と実践能力の拡充, 自己研鑽と教育の資質向上が求められている. 実臨床での研究に対するアプローチは, 個々の患者さんの背景や多様な考えに基づき, 適切な治療支援のサポートをどのように行うかを試行錯誤することで育まれる. 一方, 大学在学中は学びのチャンスが多くある. 大学内では, 基礎研究に興味を持ち, 低学年の頃から研究室に早期配属し, 例えば, 薬学とし製剤特有のdrug delivery system(DDS)研究に打ち込む学生もいる. 一方, 基礎研究に加えて, チーム医療や地域医療の貢献にも興味を持つ学生に研究マインドを養ってほしいとの思いがある. 学生は臨床現場の薬剤師や多職種との間で情報共有を行い, 研究課題として取り組むことにより早期から臨床研究に触れることができる.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.22-00169-4