保険薬局薬剤師が行う地域での患者安全管理の実践~がん薬物療法における保険薬局でのテレフォンフォローアップ

「1. はじめに」外来がん薬物療法は入院治療が中心だったものが外来治療を中心としたものに移行している. 治療は病院内で完結せず, 患者が自宅で安心・安全に治療を継続していけるように, 保険薬局での患者安全管理の係わりも求められるようになってきた. 法整備の面では, 2015年10月に厚労省より患者のための薬局ビジョンの中で, かかりつけ薬局・薬剤師の機能と併せて健康サポート機能や, 高度薬学管理機能についても患者のための薬局ビジョンにて明記された. 高度薬学管理機能の具体例として, 専門医療機関と連携し抗がん剤の副作用対応など高度な薬学的管理ニーズの対応の例が記載されている. かかりつけ薬剤師...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2023/03/01, Vol.143(3), pp.229-232
1. Verfasser: 村田, 勇人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」外来がん薬物療法は入院治療が中心だったものが外来治療を中心としたものに移行している. 治療は病院内で完結せず, 患者が自宅で安心・安全に治療を継続していけるように, 保険薬局での患者安全管理の係わりも求められるようになってきた. 法整備の面では, 2015年10月に厚労省より患者のための薬局ビジョンの中で, かかりつけ薬局・薬剤師の機能と併せて健康サポート機能や, 高度薬学管理機能についても患者のための薬局ビジョンにて明記された. 高度薬学管理機能の具体例として, 専門医療機関と連携し抗がん剤の副作用対応など高度な薬学的管理ニーズの対応の例が記載されている. かかりつけ薬剤師としての役割の発揮に向けて, 医療関連団体・学会等で専門性を向上するための研修会の機会の提供, 医療機関と薬局との間で, 患者の同意の下, 検査値や疾患名等の患者情報の共有, 医薬品の安全性情報等の最新情報の収集などを行い, 薬中心の業務から患者中心の業務に向けて進められている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.22-00160-4