組織プラスミノーゲンアクチベータ静注療法後に口舌血管性浮腫を来したオルメサルタン内服中の心原性脳塞栓症患者の1例
「緒言」急性期脳梗塞の治療薬である組織プラスミノーゲンアクチベータ (recombinant tissue plasminogen activator ; rt-PA) は, 稀に口舌血管性浮腫を来すことがあり, 脳梗塞患者の1.7-5.1%で認められる. ただし, アンギオテンシン変換酵素 (angiotensin-converting enzyme ; ACE) 阻害薬内服患者では, rt-PA投与後に血管性浮腫を発症するリスクが13.6倍に高まることが報告されており, その原因はACE阻害薬が血管拡張及び血管透過性亢進作用を有するブラジキニン (bradykinin ; BK) の活性を...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2022/01/01, Vol.142(1), pp.85-89 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」急性期脳梗塞の治療薬である組織プラスミノーゲンアクチベータ (recombinant tissue plasminogen activator ; rt-PA) は, 稀に口舌血管性浮腫を来すことがあり, 脳梗塞患者の1.7-5.1%で認められる. ただし, アンギオテンシン変換酵素 (angiotensin-converting enzyme ; ACE) 阻害薬内服患者では, rt-PA投与後に血管性浮腫を発症するリスクが13.6倍に高まることが報告されており, その原因はACE阻害薬が血管拡張及び血管透過性亢進作用を有するブラジキニン (bradykinin ; BK) の活性を増強するためと考えられている. 一方, 同じレニン-アンギオテンシン系阻害薬であるアンギオテンシンII受容体拮抗薬 (angiotensin II receptor blocker ; ARB) は, BKの活性を増強しない. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.21-00136 |