有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律 (有害物質含有家庭用品規制法) におけるメタノール, トリクロロエチレン及びテトラクロロエチレン試験法改定に係る検討
「緒言」メタノールは毒物及び劇物取締法において劇物に指定されているが, 昭和50年代半ばまでメタノールを94.5-99.8%も含有する家庭用エアゾル製品が流通しており, エアゾル製品から噴霧されたメタノールの吸入による健康被害が懸念された. そのため, 製品が使用されても安全性が確保できるレベルまで配合を制限することを目的として, 昭和57年4月1日に「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律 (有害物質含有家庭用品規制法) 」によって, 対象家庭用品中のメタノール含有量を5% (w/w) 以下とする基準値が設定された. また, 中枢神経障害, 肝障害及び腎障害等を引き起こすトリクロロエチ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2020-12, Vol.140 (12), p.1485-1494 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「緒言」メタノールは毒物及び劇物取締法において劇物に指定されているが, 昭和50年代半ばまでメタノールを94.5-99.8%も含有する家庭用エアゾル製品が流通しており, エアゾル製品から噴霧されたメタノールの吸入による健康被害が懸念された. そのため, 製品が使用されても安全性が確保できるレベルまで配合を制限することを目的として, 昭和57年4月1日に「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律 (有害物質含有家庭用品規制法) 」によって, 対象家庭用品中のメタノール含有量を5% (w/w) 以下とする基準値が設定された. また, 中枢神経障害, 肝障害及び腎障害等を引き起こすトリクロロエチレン及びテトラクロロエチレンについても, 数十%の濃度で配合された家庭用エアゾル製品や洗浄剤が見つかり, これらの化合物を実質的に使用させないということを目的に, 昭和58年10月1日より同法律によって, 対象家庭用品中の基準値として0.1% (w/w) 以下が設定された. |
---|---|
ISSN: | 0031-6903 |