水環境の保全・改善を目指したココヤシファイバーによるメチレンブルーの吸着能

「緒言」2015年9月の国連サミットにおいて, 「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された. この中で, 持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals) として, 17の目標が掲げられている. その中でも目標6 (安全な水とトイレを世界中に) 及び目標14 (海の豊かさを守ろう) は, 水環境問題に直結した課題である. 「水」はヒトを始めとした生態系において必要不可欠なものであり, 水資源はヒトの健康保持・増進に強く影響を及ぼすと考えられる. したがって, 地球環境保全・改善を指向した場合, 水環境問題の課題解決は最優先課題の1つであることが明...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2020/12/01, Vol.140(12), pp.1463-1470
Hauptverfasser: 緒方, 文彦, 植松, 勇伍, 中村, 武浩, 川﨑, 直人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」2015年9月の国連サミットにおいて, 「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された. この中で, 持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals) として, 17の目標が掲げられている. その中でも目標6 (安全な水とトイレを世界中に) 及び目標14 (海の豊かさを守ろう) は, 水環境問題に直結した課題である. 「水」はヒトを始めとした生態系において必要不可欠なものであり, 水資源はヒトの健康保持・増進に強く影響を及ぼすと考えられる. したがって, 地球環境保全・改善を指向した場合, 水環境問題の課題解決は最優先課題の1つであることが明白である. 近年, 琵琶湖などの湖沼では, 生物化学的酸素要求量 (biochemical oxygen demand ; BOD) は減少傾向にある一方で, 化学的酸素要求量 (chemical oxygen demand ; COD) は増加若しくは横ばいで推移する乖離現象が報告されており, この現象の主な原因の1つとして微生物では分解され難い有機物に起因していることが報告されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.20-00186