かかりつけ薬局の高度薬学管理機能の一例~在宅訪問薬局からの提案

2015年10月に「患者のための薬局ビジョン」が公表され, かかりつけ薬局機能を基盤に健康サポート機能と高度薬学管理機能が明らかになった. 高度薬学管理機能として, 抗がん剤の副作用対応や抗human immunodeficiency virus (HIV)薬の選択支援等が明記されているが, それ以外の具体的な内容はまだ見当たらない. 医療提供体制の見直しとともに, 病院は病床区分変更, 在院日数の短縮化に取り組んでいるので, 入院患者の在宅移行が推進され, 今後は医療依存度の高い患者が在宅へ移行すると想定される. そのため, 医薬品提供を担う薬局は構造・設備を整備し, 臨床経験の豊富な薬剤師...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2020/07/01, Vol.140(7), pp.839-840
Hauptverfasser: 廣原, 正宜, 伊集院, 一成
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2015年10月に「患者のための薬局ビジョン」が公表され, かかりつけ薬局機能を基盤に健康サポート機能と高度薬学管理機能が明らかになった. 高度薬学管理機能として, 抗がん剤の副作用対応や抗human immunodeficiency virus (HIV)薬の選択支援等が明記されているが, それ以外の具体的な内容はまだ見当たらない. 医療提供体制の見直しとともに, 病院は病床区分変更, 在院日数の短縮化に取り組んでいるので, 入院患者の在宅移行が推進され, 今後は医療依存度の高い患者が在宅へ移行すると想定される. そのため, 医薬品提供を担う薬局は構造・設備を整備し, 臨床経験の豊富な薬剤師を確保し, そして薬剤師は地域の在宅医, 訪問看護師やケアマネージャー等との多職連携が求められるようになった.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00237-F