懸濁性注射剤の注射器からの摺動性・吐出性に関する検討─通針性に及ぼす懸濁粒子径/注射針径比の影響

「緒言」黄体形成ホルモン放出ホルモン誘導体[luteinizing hormone-releasing hormone(LH-RH)アナログ]リュープロレリン酢酸塩の1ヵ月徐放性製剤(リュープリン, 武田薬品)が長期療法における持続性製剤として開発されて以降, 生体適合性, 生体内分解性に優れたポリ乳酸・グリコール酸共重合体(poly-lactic acid glycolic acid copolymer;PLGA)微粒子を含んだ10製品を超える懸濁性注射製剤が医療現場に供給され, 頻回注射からの解放という患者への恩恵をもたらしている. 本剤には, 付属の懸濁溶液にてバイアル内で分散し, 注射...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2020/05/01, Vol.140(5), pp.711-722
Hauptverfasser: 丹羽, 敏幸, 森崎, 萌, 近藤, 啓太, 中島, 淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」黄体形成ホルモン放出ホルモン誘導体[luteinizing hormone-releasing hormone(LH-RH)アナログ]リュープロレリン酢酸塩の1ヵ月徐放性製剤(リュープリン, 武田薬品)が長期療法における持続性製剤として開発されて以降, 生体適合性, 生体内分解性に優れたポリ乳酸・グリコール酸共重合体(poly-lactic acid glycolic acid copolymer;PLGA)微粒子を含んだ10製品を超える懸濁性注射製剤が医療現場に供給され, 頻回注射からの解放という患者への恩恵をもたらしている. 本剤には, 付属の懸濁溶液にてバイアル内で分散し, 注射器に移し替えて注射するバイアル製品のほか, 薬物粉末と懸濁用液を別々に注射器内に一体化したキット製品(プレフィルドシリンジ製剤)が提供されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00254