血清シスタチンC値及び酵素法により測定した血清クレアチニン値を用いた各腎機能推算式の相関性と差異を生じる要因の解析
「緒言」わが国は高齢者化にともない慢性腎臓病(chronic kidney disease; CKD)患者は増加傾向にあり, 2005年にCKD患者は成人人口の12.9%にあたる1330万人となり, 現在更なる患者増加が推測される. このように国民病ともいえるCKD患者の診断や薬物療法において腎機能を正確に把握することは不可欠である. 腎機能評価指標として, 最も信頼されるものは糸球体濾過量(glomerular filtration rate; GFR)であるが, 実測するのは非常に煩雑なため, 一般診療ではそれに代わる評価指標として, 血清クレアチニン(serum creatinine;...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2020/01/01, Vol.140(1), pp.81-90 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」わが国は高齢者化にともない慢性腎臓病(chronic kidney disease; CKD)患者は増加傾向にあり, 2005年にCKD患者は成人人口の12.9%にあたる1330万人となり, 現在更なる患者増加が推測される. このように国民病ともいえるCKD患者の診断や薬物療法において腎機能を正確に把握することは不可欠である. 腎機能評価指標として, 最も信頼されるものは糸球体濾過量(glomerular filtration rate; GFR)であるが, 実測するのは非常に煩雑なため, 一般診療ではそれに代わる評価指標として, 血清クレアチニン(serum creatinine; S-Cr)と体重, 年齢, 性別を用いて算出したeGFRcreat(mL/min/1.73 m2)を用いている. また, 腎排泄型薬剤の投与設計には, Cockcroft-Gault式を用いて推算したクレアチニンクリアランス(creatinine clearance; CCr, 単位はmL/min)やeGFRcreatの体表面積補正を外したeGFRcreat[unadj](mL/min)が用いられる. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.18-00225 |