血清クレアチニン補正による腎機能評価が子宮頸がんシスプラチン+フルオロウラシル療法に与える影響

「緒言」 子宮がんは2013年の部位別がん罹患数において女性の第5位となり, 年齢階級別がん罹患率では15-39歳で約20%を占め, 乳がんに続き第2位となっている. 2013年の子宮がんの罹患率は1980年に比べ20-50歳代の若い年齢層で増加しており, その要因として子宮がんの中でも若い年齢層に罹患率が高い子宮頸がんの増加が一因として報告されている. 子宮頚がんの治療方針は病期毎に分けられており, IB2期又はIIA期以上の場合, 同時化学放射線療法が推奨されている. 化学療法の中でもシスプラチンを主体としたレジメンは, 子宮頸がんの無増悪生存期間を有意に延長することが報告されており, 有...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2019/10/01, Vol.139(10), pp.1327-1332
Hauptverfasser: 高木, 麻衣, 相良, 篤信, 石澤, 歩実, 伊藤, 文香, 宮崎, 雅之, 千﨑, 康司, 永井, 拓, 山田, 清文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 子宮がんは2013年の部位別がん罹患数において女性の第5位となり, 年齢階級別がん罹患率では15-39歳で約20%を占め, 乳がんに続き第2位となっている. 2013年の子宮がんの罹患率は1980年に比べ20-50歳代の若い年齢層で増加しており, その要因として子宮がんの中でも若い年齢層に罹患率が高い子宮頸がんの増加が一因として報告されている. 子宮頚がんの治療方針は病期毎に分けられており, IB2期又はIIA期以上の場合, 同時化学放射線療法が推奨されている. 化学療法の中でもシスプラチンを主体としたレジメンは, 子宮頸がんの無増悪生存期間を有意に延長することが報告されており, 有用な治療法の1つとして頻用されている. しかしながら, シスプラチンの投与は嘔気・嘔吐, 食欲不振, 全身倦怠感, 骨髄抑制及び腎障害などの副作用を誘発するため, 患者のQOLを著しく低下させることが問題となっている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00114