リポソーム製剤の研究開発における薬物放出評価法

「1. はじめに」 リポソームドラッグデリバリーシステム[リポソームdrug delivery system (DDS)]製剤研究は, 四半世紀の間に18品のリポソーム医薬品を創出してきた. リポソーム製剤は, 投与後の体内動態や薬物放出に基づいて, コンベンショナルな溶液製剤とは異なる効果を発揮することから, 今日, 新規医薬品の創出を企図した創薬モダリティーの1つとして期待されている. リポソーム製剤投与後の薬物体内動態に影響する製剤の品質特性として, リポソームの粒子径, 薬物の封入率及び放出性などを挙げることができる. それゆえ, リポソーム製剤の研究開発においては, これらの特性を適...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2019/02/01, Vol.139(2), pp.249-254
1. Verfasser: 山本, 栄一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」 リポソームドラッグデリバリーシステム[リポソームdrug delivery system (DDS)]製剤研究は, 四半世紀の間に18品のリポソーム医薬品を創出してきた. リポソーム製剤は, 投与後の体内動態や薬物放出に基づいて, コンベンショナルな溶液製剤とは異なる効果を発揮することから, 今日, 新規医薬品の創出を企図した創薬モダリティーの1つとして期待されている. リポソーム製剤投与後の薬物体内動態に影響する製剤の品質特性として, リポソームの粒子径, 薬物の封入率及び放出性などを挙げることができる. それゆえ, リポソーム製剤の研究開発においては, これらの特性を適切な分析法により評価し, 製剤の一貫した高い品質とその性能を実証する必要がある. 本誌上シンポジウムでは, 低分子薬物を封入したリポソームの薬物放出に焦点を当て, in vitro放出評価法, 放出性に影響を及ぼす要因, 放出性シミュレーション及び放出性評価用擬似媒体設計の事例を紹介する.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.18-00171-2