6年制及び4年制薬学教育改革推進への貢献

「はじめに」近年の科学技術の著しい進歩の中で, 薬学教育・研究は医療の進歩・発展に大きく貢献してきた. 医療の高度化の進展, 社会の高齢化など, 薬学を取り巻く環境が大きく変化し, これらの社会的要請に応える薬剤師や創薬研究者の養成が教育上の重要な課題になっている. 最近では, 社会の高齢化に伴う高齢者医療・介護や情報技術への対応などの21世紀の特徴とも言える環境変化が生じてきており, 医療への社会的ニーズも, 疾病の治療に留まらず, 健康に生涯を送るという観点から, クオリティ・オブ・ライフを重視する視点が広がり, 慢性疾患を抱える高齢者への対応からキュア(治療)からケア(看護・介護)への流...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2018/09/01, Vol.138(9), pp.1127-1133
1. Verfasser: 赤池, 昭紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」近年の科学技術の著しい進歩の中で, 薬学教育・研究は医療の進歩・発展に大きく貢献してきた. 医療の高度化の進展, 社会の高齢化など, 薬学を取り巻く環境が大きく変化し, これらの社会的要請に応える薬剤師や創薬研究者の養成が教育上の重要な課題になっている. 最近では, 社会の高齢化に伴う高齢者医療・介護や情報技術への対応などの21世紀の特徴とも言える環境変化が生じてきており, 医療への社会的ニーズも, 疾病の治療に留まらず, 健康に生涯を送るという観点から, クオリティ・オブ・ライフを重視する視点が広がり, 慢性疾患を抱える高齢者への対応からキュア(治療)からケア(看護・介護)への流れが注目されている. さらに, 薬剤師には, 医療機関や地域における医療チームに参画し, 医師, 看護師, 介護士等の他の医療職種と連携して, 適正な薬物治療を追求することが求められるようになってきた. 患者本位の医療の実現に向けた医療制度改革も進められている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.18-00097