小児用錠剤粉砕調剤時の乳鉢・乳棒への付着を防止する方法

「緒言」医薬品の粉砕調剤は簡易懸濁法の普及により減少傾向にある. この簡易懸濁法とは, 錠剤あるいはカプセルを55℃のお湯20mLに入れ10分間程度放置し, 懸濁投与する方法である. したがって, 錠剤又はカプセルをそのままの形態から懸濁液を調製し投与する場合には非常に優れた方法である. しかし, 微量調剤が必要な新生児特定集中治療室(neonatal intensive care unit; NICU)等では, 現在もなお, 粉砕調剤は重要な調剤として実施されている. われわれは, シルデナフィルクエン酸塩について粉砕調剤後のサンプルに適用できる定量法を確立し, NICUの新生児遷延性肺高血...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2017, Vol.137(8), pp.1017-1025
Hauptverfasser: 川上, 充希, 北田, 里華, 栗田, 拓朗, 徳村, 忠一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」医薬品の粉砕調剤は簡易懸濁法の普及により減少傾向にある. この簡易懸濁法とは, 錠剤あるいはカプセルを55℃のお湯20mLに入れ10分間程度放置し, 懸濁投与する方法である. したがって, 錠剤又はカプセルをそのままの形態から懸濁液を調製し投与する場合には非常に優れた方法である. しかし, 微量調剤が必要な新生児特定集中治療室(neonatal intensive care unit; NICU)等では, 現在もなお, 粉砕調剤は重要な調剤として実施されている. われわれは, シルデナフィルクエン酸塩について粉砕調剤後のサンプルに適用できる定量法を確立し, NICUの新生児遷延性肺高血圧症用に調製されたレバチオ錠粉砕調剤分包品の測定を行った. その結果から粉砕調剤時に主薬の減少が確認された.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.17-00041