実務実習における薬学部授業内容の活用状況に関する薬学部生を対象としたアンケート調査と解析

「背景」薬学教育は, 有機化学, 生物化学, 物理化学を基礎薬学とし, その上に医療薬学, 製薬学, 衛生薬学等の応用薬学が発展している. 薬剤師業務はこれらの薬学系諸学科目の実地応用の場であり, 臨床現場では常に基礎薬学と応用薬学両者の知識を, 最大限に融合し活用しながら業務を展開する. 業務の内容及びその変遷にかかわらず薬剤師は薬に対する深い知識を有することでその役割を果たすため, 各科目はいずれも重要なものである. 日本学術会議薬学委員会が2014年1月20日に発した提言の「薬剤師の職能将来像と社会貢献」では, 薬剤師の存在価値を「医師とは異なる薬学的視点からのケアを提供すること」とされ...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2017/06/01, Vol.137(6), pp.745-755
Hauptverfasser: 大久保, 正人, 高橋, 由佳, 山下, 純, 高橋, 秀依, 宮田, 興子, 鈴木, 貴明, 石井, 伊都子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「背景」薬学教育は, 有機化学, 生物化学, 物理化学を基礎薬学とし, その上に医療薬学, 製薬学, 衛生薬学等の応用薬学が発展している. 薬剤師業務はこれらの薬学系諸学科目の実地応用の場であり, 臨床現場では常に基礎薬学と応用薬学両者の知識を, 最大限に融合し活用しながら業務を展開する. 業務の内容及びその変遷にかかわらず薬剤師は薬に対する深い知識を有することでその役割を果たすため, 各科目はいずれも重要なものである. 日本学術会議薬学委員会が2014年1月20日に発した提言の「薬剤師の職能将来像と社会貢献」では, 薬剤師の存在価値を「医師とは異なる薬学的視点からのケアを提供すること」とされた. 近年, 薬剤師や薬学部生に対するevidence-based medicine (EBM)教育の普及により, 薬剤師が医薬品情報の正しい理解と応用する力を身につけてきた.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.16-00256