麻黄エキス含有ポリフェノールの解析

「1. はじめに」マオウ(麻黄)はマオウ科Ephedra属植物(E. sinica STAPF, E. intermedia SCHRENK et C.A. MEYER又はE. equisetina BUNGE)の地上茎を基原とし, 麻黄湯, 葛根湯, 小青竜湯, 麻杏甘石湯など, 多くの漢方薬に配合される重要生薬の1つである. 主要成分としてephedrineを含有し, 麻黄アルカロイド以外に多糖類や縮合型タンニンなどが報告されている. 含有成分であるephedrineは, それ自体が気管支喘息, 感冒などに適用される医薬品でもあり, 麻黄は切れ味のよい薬味の1つとして挙げられる. 本研究グ...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2017/02/01, Vol.137(2), pp.167-171
1. Verfasser: 天倉, 吉章
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」マオウ(麻黄)はマオウ科Ephedra属植物(E. sinica STAPF, E. intermedia SCHRENK et C.A. MEYER又はE. equisetina BUNGE)の地上茎を基原とし, 麻黄湯, 葛根湯, 小青竜湯, 麻杏甘石湯など, 多くの漢方薬に配合される重要生薬の1つである. 主要成分としてephedrineを含有し, 麻黄アルカロイド以外に多糖類や縮合型タンニンなどが報告されている. 含有成分であるephedrineは, それ自体が気管支喘息, 感冒などに適用される医薬品でもあり, 麻黄は切れ味のよい薬味の1つとして挙げられる. 本研究グループでは, 麻黄エキスががん転移に関与する肝細胞増殖因子(HGF)受容体c-Metシグナルを抑制することを明らかにし報告している. その活性成分として, まず麻黄アルカロイドの寄与が考えられたが, ephedrineに活性は認められなかった.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.16-00233-2