競技スポーツ指導者のドーピング意識と違反防止指導行動の関係性の解明 —指導者に対する効果的なアンチドーピング活動を目指して
「緒言」わが国で承認されている一般用医薬品には, 世界ドーピング防止規定で禁止薬物に指定されている物質を含有しているものが実際に販売されている. つまり, ドーピング検査対象者である競技スポーツ選手(以後, 競技選手)は, このような一般用医薬品を容易に入手できるような環境にある. これまで, わが国における競技選手のドーピング違反の多くは, 無意識のうちに禁止薬物を摂取し, ドーピング検査により禁止薬物が検出される, いわゆる「うっかりドーピング」が最も多いとされている. このような状況から, 日本アンチドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency;JADA)では, 20...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2016, Vol.136(8), pp.1185-1193 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」わが国で承認されている一般用医薬品には, 世界ドーピング防止規定で禁止薬物に指定されている物質を含有しているものが実際に販売されている. つまり, ドーピング検査対象者である競技スポーツ選手(以後, 競技選手)は, このような一般用医薬品を容易に入手できるような環境にある. これまで, わが国における競技選手のドーピング違反の多くは, 無意識のうちに禁止薬物を摂取し, ドーピング検査により禁止薬物が検出される, いわゆる「うっかりドーピング」が最も多いとされている. このような状況から, 日本アンチドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency;JADA)では, 2009年度より日本薬剤師会の協力の下公認スポーツファーマシスト認定制度を設け, ドーピングの防止及びアンチドーピングの啓発・教育を目的として2014年度までに6359人の公認スポーツファーマシストを輩出してきた. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.15-00291 |