磁気共鳴機能イメージングからセラノスティクスへの展開 ~次世代診断薬の創製

核磁気共鳴イメージング法(magnetic resonance imaging;MRI)は, 今やX線CTや核医学イメージング法とともに医療には欠かせない診断法となっている. 初期においてMRIはX線CTと同様に解剖学的な情報を得る手段と位置づけられていたが, 新しい撮像法の開発や造影剤の活用によって, 生理機能の画像化法としても使用されつつある. 一方, 電子スピン共鳴イメージング法(electron spin resonance imaging;ESRI)は, 空間分解能はMRIに及ばないまでも不対電子を持つ物質のみを測定する特性を持つ. そのため, 動物実験系において安定ラジカルであるニ...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2016/08/01, Vol.136(8), pp.1073-1074
Hauptverfasser: 竹下, 啓蔵, 松本, 謙一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:核磁気共鳴イメージング法(magnetic resonance imaging;MRI)は, 今やX線CTや核医学イメージング法とともに医療には欠かせない診断法となっている. 初期においてMRIはX線CTと同様に解剖学的な情報を得る手段と位置づけられていたが, 新しい撮像法の開発や造影剤の活用によって, 生理機能の画像化法としても使用されつつある. 一方, 電子スピン共鳴イメージング法(electron spin resonance imaging;ESRI)は, 空間分解能はMRIに及ばないまでも不対電子を持つ物質のみを測定する特性を持つ. そのため, 動物実験系において安定ラジカルであるニトロキシルラジカルをプローブとした生体レドックスの測定や鉄ニトロシル錯体の形成に基づいた生体内NOの測定に利用されてきた.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.15-00234-F